なぜ脱毛は1回で終わらないの? と疑問に思う男性は多いです。
脱毛サロンの場合、1回分の費用は数千円程度。
これなら安い! と思っても、フラッシュ脱毛1回では、ムダ毛が若干減った程度の効果しか得られません。
ムダ毛の一切生えてない、ツルツルの状態を目指すなら、少なくとも5回以上、1年は通う必要があります。
どうして1回の照射で脱毛は終わらないのか、なぜ1年も通わないといけないのか、この記事で詳しく解説します。
脱毛を検討中の男性は、ぜひチェックしてみてください。
眠っている体毛の方が圧倒的大多数
毛周期という言葉を聞いたことはありますか?
毛周期とは、体毛が生えてから抜け落ちるまでのサイクルのこと。
発毛サイクルやヘアサイクルと呼ばれることもありますね。
髪の毛やヒゲ、すね毛など、すべての体毛は一定のサイクルで生え変わっています。
朝起きたとき、枕元に髪の毛が数本抜けていたことはありませんか?
あの抜け毛は、毛周期を終えて抜け落ちた毛だった可能性が高いです。
そして、今生えている体毛は、全体のたった2割程度。
半数以上のムダ毛は体の中で眠っている状態なのです。
レーザー脱毛やフラッシュ脱毛は成長期の毛にしか効果がないため、少なくとも5回以上照射しないとムダ毛ゼロを実現できません。

レーザー脱毛でムダ毛をすっきりキレイに脱毛できたとしても、眠っていた毛が後からにょきにょき生えてくるんです。
毛周期は大きく3段階に分けられる
ひとことで毛周期といっても、大きく3つに分けられます。
- 成長期
- 退行期
- 休止期
それぞれの段階によって、体毛や細胞の状態は異なります。
具体的にどのような働きをしているのか、詳しく見ていきましょう。

眉毛や腕の毛、あそこの毛も。すべての体毛に毛周期があるんですよ。
成長期
成長期とは、その名の通り毛が成長する段階。
成長前期と成長後期に分けて考えることもあります。
毛を生み出す毛母細胞が頻繁に分裂を行っている状態で、ムダ毛はすくすくと成長。
新しい毛が成長していくことで、古い毛は押し出され、ぽろりと抜け落ちます。
そして新しい毛は、栄養素を吸収しどんどん成長していきます。
退行期
退行期は毛が抜け落ちる段階。
毛母細胞の分裂がとまり、毛乳頭も離れていきます。
残された毛根は押し上げられ、すっぽりと毛が抜けていきます。
髪の毛の場合はとくに、何もしていないのに抜け落ちてしまうことがありますよね。
これは退行期の毛であることが多く、必要以上に心配する必要はありません。
休止期
休止期は、皮膚のなかで毛が眠っている状態。
次の新しい毛を生み出すために、力をためている状態をイメージするとわかりやすいでしょうか。
古い毛はすでに抜け落ち、新しい発毛サイクルへ入っていきます。
毛母細胞に栄養が少しずつ集まり、成長期へと移行していくのです。

毛周期は人それぞればらつきがあります。同じ部位でも、毛根によって多少差があったりしますよ。
メンズ脱毛にかかる期間は1年以上
大切なことをお伝えします、脱毛は成長期の毛にしか効果を発揮しません。
退行期や休止期の毛にレーザーを照射しても、毛乳頭や毛母細胞へダメージを与えられません。
成長期の毛は全体の20%で、1度の照射ですべてのムダ毛を脱毛できないため、複数回脱毛へ通う必要があるのです。
5回通う必要があるなら、月〜金曜まで毎日通えば1週間で終わりそう! と思いませんか?
残念ながら、5日間連続で脱毛に通うことはできません。
休止期の毛が成長期へ移るのを待つ必要がありますし、そもそも5日連続で照射すると、肌がやけどします。
ヒゲなら1〜3ヶ月、体のムダ毛は1〜6ヶ月ほど間隔をあけて、成長期の毛を狙い打ちます。
そのため、どれだけ早く脱毛したいと願っても、脱毛が終わるまで1年近くはかかってしまうのです。
ヒゲ脱毛は2年以上かかることも
どの部位を脱毛するか、もう考えはまとまっていますか?
脱毛にかかる期間は部位によってさまざま。
すね毛や腕毛、手足の指毛などは、1年ほど通えばすっきりキレイに脱毛できます。
もっとも厄介なのはヒゲ。
一般的な男性で2年ほど、青ヒゲがびっしりな男性は3年ほど通わないとツルツルになりません。

どれくらい通う必要があるかはヒゲの生え方次第。無料カウンセリングで診てもらいましょう。
毛抜きやワックスは毛周期を狂わせる
毛抜きやブラジリアンワックスを愛用している男性も多いですね。
脱毛に通うなら、毛を抜く行為は厳禁。
毛を抜いてしまうと、毛周期が大きく乱れてしまい、レーザー脱毛やフラッシュ脱毛の効果が落ちてしまいます。
どうしてもムダ毛が気になるときは、カミソリや電気シェーバーを使いましょう。

脱毛に通っている期間は、除毛クリームの使用もダメですよ。脱毛効果を高めるためのお約束です。
脱毛方法別の必要な施術回数の目安
レーザー脱毛とフラッシュ脱毛、どちらを選ぶかはもう決めましたか?
脱毛に通う期間と回数は、どの脱毛方法を選ぶかによって大きく変わります。
- レーザー脱毛
- フラッシュ脱毛
- ニードル脱毛
それぞれの脱毛方法について、目安となる期間と回数を見ていきましょう。
レーザー脱毛
レーザー脱毛に通う場合、必要な期間と回数の目安は以下の通り。
ヒゲ | 体毛 | |
---|---|---|
通う期間 | 1〜2年 | 1年ほど |
照射回数 | 10〜15回 | 5〜10回 |
湘南美容クリニックやメンズリゼクリニックで、もっとも人気があるのは5回や6回のセットコース。
すね毛やワキ毛、胸毛などの体毛であれは5〜6回で、大幅にムダ毛を減らせます。
通う回数は少なくとも、2〜3ヶ月ほど間隔をあけるため、必要な期間としては1年程度。
毛量の多い方や、かなり毛が太い方は、10回ほど照射して、ようやくツルツルになります。
ヒゲに関しては、レーザー脱毛といえど10〜15回ほど通わないとツルツルになりません。
6回コースを2回契約して、まだヒゲがしつこく残っているようなら、追加申込みを検討しましょう。
ゴリラクリニックなら、7回目以降の照射が100円になるコースがあるため、ヒゲがとくに濃い男性におすすめです。

完全にツルツル状態にせず、ヒゲが薄くなる程度でOKであれば、通う回数はもっと少なくて済みますよ。
フラッシュ脱毛
フラッシュ脱毛はレーザー脱毛よりパワーが弱いため、必要な照射回数は多くなります。
ヒゲ | 体毛 | |
---|---|---|
通う期間 | 2〜3年 | 1〜2年 |
照射回数 | 20〜30回 | 10〜15回 |
RINXやBOWZUをはじめ、各脱毛サロンには10回コースなどのプランが用意されています。
レーザー脱毛なら6回で効果を実感できるすね毛の脱毛も、フラッシュ脱毛は10回ほど通う必要があります。
青ヒゲの濃い男性だと30回近く通うことになるため、脱毛にかける時間をなるべく少なくしたいなら、レーザー脱毛を選びましょう。
ただし、フラッシュ脱毛は1〜2ヶ月間隔で照射できるため、通う期間としてはレーザー脱毛と大きな差が出ないことも。
通う回数は多くなったとしても、全身のムダ毛をなるべく安く脱毛したい方や、痛いのが苦手な男性にフラッシュ脱毛はおすすめです。

フラッシュ脱毛に通っていたのに、効果を実感できなくてレーザー脱毛に切り替える人もいます。きちんと見極めましょうね。
ニードル脱毛
レーザー脱毛やフラッシュ脱毛と異なり、ニードル脱毛は少し特殊です。
ヒゲ | 体毛 | |
---|---|---|
通う期間 | 毛量次第 | |
施術回数 | 毛量次第 |
ニードル脱毛は、毛穴1つ1つに針を指して毛を生み出す細胞を直接破壊していきます。
レーザー脱毛とフラッシュ脱毛は、照射後1〜2週間でムダ毛がポロポロと抜け落ちます。
その点、ニードル脱毛は、今生えている毛をその場で脱毛。
その気になれば、毎日通うことも可能です。
ただし、ニードル脱毛はもっとも痛みが強く、費用も高いです。
1本ずつ処理するため、時間もかかります。
目安として、背中や胸などの広い部位をニードル脱毛で処理する場合、80時間以上かかるともいわれます。
眉毛のデザインを整えたり、乳首から生えているムダ毛を数本だけ処理したいときなど、特定部分だけを脱毛したいときにニードル脱毛はおすすめです。

レーザー脱毛やフラッシュ脱毛の仕上げとして、ニードル脱毛に通う人もいますよ。
毛周期を理解して脱毛に通いましょう
脱毛は時間がかかります。
男性は、女性と比べて体毛のポテンシャルが高く、とくにヒゲは太くて固い毛が密集しています。
毎朝のヒゲ剃りが少し楽になる程度でいいのなら、レーザー脱毛に2〜3回通えば、それなりに満足できるでしょう
まったくヒゲが生えない、ツルツルの状態を目指すのなら、1年以上脱毛に通うことを覚悟しましょう。
1年も通うのは面倒くさいな……と感じるのも当然です。
でも、通うたびにヒゲや体毛が薄くなっていくのは、すごくうれしいものですよ。
おじいちゃんになっても毎日ヒゲを剃り続けるのか、1〜2年、脱毛に通ってムダ毛から解放されるのか。
あなたはどちらの人生を歩みたいですか。