自己流のムダ毛処理は、深刻な肌トラブルまっしぐら。
軽い症状ですむこともあれば、すぐに治らないトラブルへ発展するケースもあります。
毎日のヒゲ剃りをはじめ、胸毛やすね毛、体のムダ毛を自己流で処理している男性は要注意。
自己処理で起こる主な症状と改善方法を知って、肌トラブルを最小限に食い止めましょう。
甘く見てはいけないムダ毛処理後の出血
ムダ毛の自己処理でよく起こる肌トラブルといえば、出血です。
ヒゲやすね、ワキのムダ毛など、カミソリで剃ったあとに気づいたら血がにじんでいたり。
剃るときに力を入れすぎたことや、そもそも刃が古くなっていたり、肌の凹凸部分に引っかかってしまうなど、原因はさまざま。
あーちょっと血が出たなー、とタオルやティッシュで拭き取るだけの男性も多いですが、甘く見てはいけません!
一番ダメなのは、出血したままの自己処理を続けること。
カミソリの刃があたって傷が悪化したり、細菌に感染して腫れたり、化膿するケースもあります。
血が止まったあとも、油断は禁物です。
出血は止まったとしても、傷が治っていなければ感染リスクは変わりません。
少しでも出血したときは、しばらくムダ毛の自己処理は中止、治療に専念しましょう。

傷口が化膿してしまうと、皮膚科に行かないといけないことも。くれぐれも気をつけてくださいね。
ムダ毛処理で出血したときの対応策
どれだけ気をつけていても、ムダ毛の自己処理に出血するリスクはつきまといます。
ちょっと血が出た程度の傷ならすぐに治りそうですが、正しい方法で対応しないと悪化する恐れがあります。
ムダ毛処理で出血したとき、どのように対応すべきかについて、基本の3ステップをご紹介します。
まずは流水で傷を洗う
水道水でかまわないので、まずは流水で傷口を洗いましょう。
すぐに水で洗えない状況であれば、清潔なハンカチやガーゼなどの布を使いましょう。
水で濡らして、固くしぼった布を傷口にやさしくあててください。
清潔な布で血を止める
血がなかなか止まらないときは、清潔な布で傷口を抑えて圧迫すること。
そして、心臓よりも高い場所に傷口を上げておくと、血が止まりやすいです。
ただし、刃物で刺したような深い傷の場合は、早めに医療機関で治療を受けましょう。
モイストヒーリングで再生促進
一昔前まで、傷口は乾燥させたほうがいい、乾燥させてカサブタができれば一安心、という考えが一般的でした。
ですが、近年では、カサブタをつくらずに湿らせて治す、モイストヒーリングが主流になりつつあります。
モイストヒーリングとは、傷口から出てくる体液を活かした治療法。
傷口から出てくる体液には、傷を治す成分が含まれています。
モイストヒーリングで大切なのは、体液が乾燥しないように湿潤環境をキープすること。
表皮の再生が促進され、傷を早く、きれいに治せます。
モイストヒーリングは、ラップやワセリンを使う方法もありますが、ドラッグストアなどで売っている高機能絆創膏を使いましょう。
高機能絆創膏は一般的な絆創膏より、湿潤環境をキープする機能に長けています。
値段は少々高価ですが、貼るだけで簡単にモイストヒーリングができますよ。

カミソリで深く切ってしまうと、傷跡が残ることもあります。適切に処置して、きれいに傷口を治しましょうね。
新たなコンプレックスを増やす色素沈着
ムダ毛処理のトンネルを抜けると、黒ずんだ汚い肌が露出するだけでした。
肌の黒ずみに悩む人は、男女問わずとても多いです。
きれいな肌を手に入れたくてムダ毛を頑張って処理していたのに、色素沈着のせいで肌に自信を持てない人もいます。
色素沈着とは、シミや黒ずみのこと。
何度もカミソリで剃ったり、毛抜きでムリやり抜いていると、肌に大きな負担がかかり、色素沈着を引き起こすメラニンの増殖を引き起こします。
メラニンには肌を守る重要な役割がありますが、大量に増えると色素沈着の原因になるのです。
一度色素沈着が発生すると、残念なことに簡単に消せません。

女性の場合、ワキやデリケートゾーンの黒ずみに悩む人が多いです。健康上、大きな害はないですけど、見た目がよくないんですよね…
黒ずみ対策用の美白化粧品でケア
過度な自己処理で黒ずみができてしまった場合、専用のスキンケアローションを検討してみましょう。
有名な美白成分として、以下の4つが挙げられます。
- ビタミンC誘導体
- ハイドロキノン
- コウジ酸
- プラセンタエキス など
美白化粧品に即効性はありませんが、根気強く使い続けることで、黒ずみの改善を期待できます。
自宅で色素沈着を改善したい人におすすめです。
ターンオーバーのサイクルを整える
黒ずみを改善するためには、肌のターンオーバーを整えることも大切。
ターンオーバーとは、肌の新陳代謝のこと。
体が正常に機能していれば、メラニンはスムーズに排出されていきます。
なんらかの理由でターンオーバーのサイクルが乱れていると、色素沈着はなかなか改善されません。
ターンオーバーが乱れる原因として、以下のような例が挙げられます。
- 不規則な生活
- 栄養バランスの偏った食事
- 連日の睡眠不足
- 精神的なストレス
- 喫煙 など
連日の残業や暴飲暴食で、肌がカサカサに荒れてしまうのも、ターンオーバーの乱れが影響しています。
黒ずみを早く改善したいなら、生活習慣を整えることからはじめないといけません。

肌が荒れているときは、ゆっくりお風呂に入って、たっぷり睡眠を取りましょう。お酒の飲み過ぎもダメですよ。
早く消したいなら美容クリニックへ
黒ずみがなかなか改善しない……、少しでも早くどうにかしたい……と考えるなら、美容クリニックで治療を受ける手もあります。
クリニックごとに取り扱っている治療法はさまざま。
一般的には以下のような手法を用いることが多いです。
- ケミカルピーリング
- レーザー
- フォトRF
美容目的の場合は保険がきかず、全額自費になるものの、短期間で美白効果を実感できます。
黒ずみごときで何万円もお金を使うことになるなんて……
と後悔したくないなら、色素沈着が起きないように、ムダ毛の処理方法を見直しましょう。

ムダ毛をキレイにしたかったのに、新たなコンプレックスができてしまうのは嫌ですよね…
剃っても消えない黒いブツブツは埋没毛
そこに毛があるのに、剃れない、抜けない、というもどかしさを味わった経験はありませんか?
埋没毛とは、肌の外側に向かって伸びるべき毛が、肌の内側で伸びてしまった状態。
埋没毛の原因は、以下のような点が考えられます。
- カミソリによる深剃り・逆剃り
- 毛を抜くときに途中で切れてしまった など
ヒゲを毛抜きで頻繁に抜いていると、埋没毛がよく発生しがちです。

女性もワキのムダ毛を毎日のように剃ったり、抜いたりしていると、埋没毛が発生しやすいです。
ムリやりほじくり出すのはダメ
そこに毛があるんだから、ムリやり引っ張り出せば万事解決っしょ! と考える野蛮な男性もいます。
ですが、針やピンセットを使って、埋まっている毛をほじくり出してはいけません。
肌が傷ついて炎症を引き起こしたり、カサブタができたことで、再び埋没毛になるリスクが高まります。
新たな肌トラブルを引き起こさないためにも、埋没毛をほじくり出すことは止めましょう。

当然出血しますし、肌をほじくるなんてことは絶対やめてくださいね…考えるだけで痛い…
基本は伸びてくるまで放置
埋没毛は、剃ることも抜くこともできません。
黒いブツブツを放置するのは気が引けますが、肌の外に伸びてくるまで待てば、いつもどおり処理できます。
焦らしプレイを楽しむつもりで、しばらく放置が基本です。
ただし、今までどおりの処理を続けていると、また別の場所で埋没毛が発生する恐れがあります。
カミソリを使うときは毛流れにそってやさしく剃ること、毛抜きを使うときは、できるだけ毛の根元をつかんで一気に抜くことを心がけましょう。

できれば毛抜きは使わないのが一番です。黒ずみや埋没毛など、何かとトラブルを引き起こす原因になりますよ。
家庭用脱毛器で気をつけたい肌の火傷
家庭用脱毛器を使えば、脱毛サロンへ通うよりはるかに安い金額でムダ毛を処理できます。
ケノンを筆頭に、一昔前と比べて、今では高性能な家庭用脱毛器が販売されています。
自宅でいつでも、何度でも照射できるため、コスパも抜群。
しかしながら、素人が高性能な脱毛器を扱う以上、リスクも存在します。
使用方法を間違えると、肌をやけどします。
家庭用脱毛器のよくあるトラブル例としては、以下の通り。
- 日焼けした肌に使用した
- 出力レベルが強すぎた
- アイシングを行わなかった
- シミやほくろに照射した など
いずれも脱毛器の説明書をよく読めば、注意事項として明記されていることばかり。
自分の身を守るためにも、面倒くさがらず、しっかりチェックしましょう。

家庭用といってもサングラスは必須ですし、扱いに気をつけないと痛い思いをしますよ。
脱毛器で火傷したときの対処法
万が一、家庭用脱毛器でやけどした場合、速やかに肌をケアしましょう。
- やけどをした箇所だけ皮膚が赤い
- ズキズキとうずくような痛みがある
- 熱を帯びているような感じがする など
上記のような症状の場合、アイスパックなどで患部を冷やしておけば、数日で治るでしょう。
問題は、以下のような症状が現れた場合。
- 白っぽくなって、水泡ができている
- 激しい痛み、ひりひりと熱い感じがする など
冷やしておけば治るだろう、と安易に判断せず、速やかに近くの医療機関で治療を受けましょう。
家庭用脱毛器を正しく使用していれば、滅多に起こることはありません。
説明書通りに活用すれば、家庭用脱毛器はムダ毛に悩む男たちの強い味方です。
高性能だからこそ、くれぐれも扱いには気をつけましょう。

お住まいの近くに脱毛サロンがなかったり、全身をなるべく安く脱毛したいときに、家庭用脱毛器は便利ですよ。
ムダ毛の自己処理はリスクと隣り合わせ
自己流のムダ毛処理は、肌トラブルを引き起こします。
カミソリでヒゲを剃るときは、蒸しタオルやシェービングフォームを使って、ヒゲを柔らかくしてから。
深剃りに気をつけて、極力、逆剃りはしない。
剃り終わったら、シェービングローションで肌を保湿しておく。
すね毛や腕のムダ毛、ワキ毛を剃るときも基本は一緒です。
埋没毛の原因になるため、毛抜きはなるべく使わないのがベスト。
部位によっては、除毛クリームやブラジリアンワックスを使ってみるのもよいでしょう。
青ヒゲをどうにかしたいなら、脱毛サロンやクリニックに通うことも検討すべきです。
毎日頑張ってムダ毛を処理していたのに、肌トラブルを引き起こすのは誰だって嫌です。
キレイな肌を手に入れるためにも、正しいやり方でムダ毛と向き合いましょう。