
「清潔感と思いやりのある男性が好き」フリーモデル佐野小波の本音
「こなみん」の愛称で多くのカメラマンから親しまれるフリーモデル、佐野小波さん。
撮影会での活躍をはじめ、カメラ誌や各種書籍にも多数出演。モデルとしての仕事へのこだわりや、男性の身だしなみに対する本音を赤裸々に語っていただきました。
作品づくりにもっと深く関わりたくてフリーモデルの道へ
専門学校に通っていたころ、撮影会に出演したのがモデルとしてのスタートです。
撮影会はすごく楽しかったんですけど、経験を積んでいくに連れて、もっと自由に動きたい! と思う気持ちが強くなってきたんです。
写真コンテストへの応募や、展示のことも考えてくださるカメラマンさんと出会えたことは、自分に大きな影響を与えてくれましたね。
撮影のロケーションや服装についてカメラマンさんとやりとりしたり、どういった作品を撮るのか事前に打ち合わせをしたり。撮影会のリクエスト撮影は仲介役が必要なのかな? って疑問に思うようになってきたんです。
撮っただけで終わるんじゃなくて、作品づくりにもっと深く関わっていきたい!と思うようになったのが、フリーモデルになろうと決めたきっかけですね。
いえ、卒業したあとに一度就職をしています。
アパレル関係の会社だったんですが、撮影のお仕事は認めてもらえていたので、休みの日に個人撮影をしていました。
しばらく会社員として働いていたんですけど、会社を辞めたタイミングでフリーモデルを本業としてやってこうと決めたんです。
カメラマンの感性に触れられるとすごくワクワクする
私、人間がすごく好きなんです。フリーモデルをしていると、お会いするのはカメラマンさんばかり。いろんなタイプの方がいらっしゃるので、全然飽きないですね。
人の感性に触れられるというか、こういう発想や考え方もあるんだなぁって毎回すごく刺激をもらえます。
昔は撮っていただいた写真を見せていただけるだけで十分楽しかったんですけど、今はいろいろな作品づくりに関われることが一番楽しいですね。すごくワクワクします。
撮影会だと、限られた環境でしか撮れませんけど、フリーモデルに依頼をくださる方って、撮りたいイメージを具体的にお持ちの方が多いです。
どういった写真を撮影されるのか、そこに触れられるときが本当に面白いんです。
わかっていたつもりでしたけど、スケジュールや体力面の自己管理はやっぱり大変ですね。
カメラマンさんとのやりとりも全部ひとりでやってますし、日程が決まったらどんな服を着ていくかを考えたり。
長期スパンの作品撮りや展示作品に関わらせていただける場合だと、時期の重なる展示作品とは服装の雰囲気を変えるようにしたり。常にいろいろなことを考えていますね。
ポートレート作品を気軽に買えるようなイベントを開催できたらいいなと思っています。
コスプレ作品だと写真集やROMがたくさん販売されていますけど、ポートレートだとすごく少ないじゃないですか。コミケのような大きなイベントでも、ポートレート限定の作品ってあまり見かけないんですよね。
以前、ポートレートの写真集を買えるイベントがあったとき、海外の方が大量に買い込んでいたのを見たんです。
SNSに写真を載せても、すぐに流れていっちゃいますし、展示も期間が終了すると見れなくなっちゃったり。
写真って残るものだし、気持ちを込めて作ったものだからこそ、もっと大切にできるイベントに関わっていきたいです。
服装には手を抜きたくなくて毎月3〜5万円かけている
私って意外と根が暗くて、コンプレックスをいかに隠すかにこだわってます。笑
昔から首の短さがコンプレックスで。えりあしを刈り上げて、うなじを見せれば首が長く見える!ってことで、小さいころからずっとショートカットなんですよ。
成人式のときも、肩に触れるくらいしか伸ばしませんでしたね。
ショートじゃなかったときって、生まれてから1〜2年もないかもしれません、
服については毎月3〜5万くらい買っちゃってます。笑
最近は断捨離を頑張っていて、家のタンスに入らなくなった服はすぐに捨てるようにしているんです。毎月、大きめのゴミ袋がパンパンになるくらいの服を捨てちゃってますね。
撮っていただける仕事をしている以上、同じ服を何度も着るのはなるべくしたくないんです。カメラマンさんから、以前着ていた○○の服で撮りたいって指定いただいたときは別ですけど。
撮影にかかる時間って1時間や2時間、長くても4時間くらいだったり。カメラマンさんもそうだと思うんですけど、準備にかかる時間の方が長いじゃないですか。
私も当日に向けてイメージを膨らませながら服装を選んだりするので、服への思い入れも自然と強くなるんです。だからこそ別の撮影に同じ服装を着ていくのは、自分の気持ちとしてナシなんですよね。
好きなブランドばかり買ってたときもありましたけど、やっぱり金銭的に大変で。笑
最近は韓国ブランドの洋服がお気に入りですね。カワイイ古着を見つけたときも買っちゃいます。
もっとコストダウンしないとダメなのかもしれませんけど、服装は手を抜きたくないんです。
効果を実感できずに6回であきらめてしまった光脱毛
21〜22歳のころ、光脱毛に通ったことがあります。腕とヒザ下、ワキの脱毛で通ったんですけど、6回通ってやめちゃいました。笑
当時、勤務先がイオンだったんですけど、そこに脱毛サロンがあって。当時は仕事がとにかく忙しかったこともあって、深く考えずに通いやすさだけで選んじゃいました。
光脱毛って体毛が薄いと効果が出にくいですよね。私、体毛が薄いので、6回も通ったのに一切効果を感じられなかったんですよ。
今はもうカミソリでたまに処理するくらい。それで十分だと思ってます。
レーザー脱毛に興味はあるんですけど、レーザーは痛いってみんな言うので……もっと時代が進んだら痛くないレーザー脱毛も出てくるんじゃないかと期待しています。笑
最近は家庭用の脱毛器も増えてきていますよね。自宅で簡単にできるのは便利そうなので、ちょっと興味が沸いています。
撮影中、指のムダ毛はどうしても気になってしまう
子どものころは小池徹平が大好きでした。ショタ好きなんですよ私。笑
BUMP OF CHICKENの藤くんにハマったときもあったなぁ。ムキムキマッチョな男性はすごく苦手で、中性的な男性がすごく好きです。
あとは純粋に、私のことを好きになってくれる人がタイプですね。とくに清潔感があって、思いやりのある人なら。笑
指のムダ毛は結構視線がいっちゃいますね。カメラを向けられていると、カメラマンさんのお顔は見えないじゃないですか。なのでどうしても手元に目線がいっちゃうんです。
男性のすねやワキのムダ毛も苦手ですけど、一番イヤなのは指かな。耳毛がすごく濃い男性も、うわぁぁあぁってなっちゃいます。笑
ヒゲや眉毛がきちんと処理できてない男性も、実は苦手意識があります。
私ほど男性のムダ毛が苦手な人って、身の回りの友達ではいないかも。笑
下の毛はすごく難しい問題ですね。あるべきところにはあったほうがいいとは思います。
ただ、おヘソから下あたりのムダ毛や、太ももの付け根がモジャモジャしている感じは、すこーし苦手意識があるかもしれません。
絶対にイヤってわけじゃないですけど。笑
完全にツルツルは苦手って人もいますけど、私は事前に言ってくれれば。笑
一緒に温泉に行ったときとか、いきなりツルツルの状態を見るのはさすがに驚くと思います。男の人だってそうですよね?
人それぞれですね。笑
女性は意外と男性を見ているから清潔感は絶対大切
男性が脱毛に通うのは、すごくいいことだと思います。身だしなみをきちんと気にしている男性って、意外と少ないように思うんです。
たとえば通勤ラッシュ中の男性を見ていると、スーツを作業着の感覚で着てる人が多くないですか? スーツ好きの女性って多いのに、襟元や革靴、ヘアスタイルもパッとしなかったり。
若い男性なんてとくに、女性にモテたくないのかな?って思っちゃいます。笑
だからこそ身だしなみのことを真剣に考えて、ちゃんと行動できる男性って、それだけで素敵に思えます。
オシャレを目指すっていうより、大切なのは清潔な身だしなみですね。
ツルツルが好きかどうかは人によって好みが分かれるところですけど、清潔感は絶対大切です。女性って意外と男性を細かく見ていますから。
脱毛に興味がある方は絶対行ってみるべきだと思います。脱毛をあきらめちゃった私がいうのもなんですけど。笑
佐野小波(ホームページ)
首都圏をメインに活躍するフリーモデル。フォトテクニックデジタル(玄光社)をはじめ、書籍への掲載も多数。月に数回、トラベリー撮影会に出演。