「いつまでもフサフサの頭髪でいたい。」
多くの男性が願うことのひとつ。
ここ数年、テレビCMやSNSなどで広く知られるようになったAGAですが、治療体験談などをチェックすると「体毛が濃くなった・・・」という口コミを多数見かけます。
せっかく頭髪が生えてきたとしても、体毛が濃くなって見た目の清潔感を失ってしまうのはイヤですよね。
果たして、抜け毛や薄毛を治療するための薬で本当に体毛が濃くなってしまうのでしょうか。
治療を受けながら体毛を適切に処理する方法も含めて、このページで詳しく解説します。
AGAの治療に通っている方、これから通おうと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
そもそもAGAとは何なのか
そもそもAGAとは何なのか、きちんと把握できていますか?
AGAとは「Androgenetic(男性の) Alopecia(脱毛症)」の略で、日本では「男性型脱毛症」と呼ばれています。
男性ホルモンの影響で抜け毛・薄毛が起きてしまう脱毛症で、男性ホルモンの分泌が活発になる思春期以降に発症するのが特徴。
日本人男性20~69歳の3人に1人はAGAと言われていますが、実際にはAGAだと自覚できないまま悩み続けてしまうケースも多いですね。
「髪の生え際が広くなってきたかも・・・」
「頭頂部の髪が徐々に薄くなってきた・・・」
と感じたら、AGAを疑ってケアを考えてみてください。
AGA治療中は体毛が濃くなる
抜け毛・薄毛の治療薬は「頭髪が生えてくる」という効果を期待できるだけでなく、体毛まで濃くなってしまうという副作用がでることも。
それだけ効果のある薬を使っているという証拠でもありますが、体毛が濃くなることを喜ぶ男性は滅多にいません。
体の変化に対応できるよう、AGA治療薬の副作用についてきちんと学んでおきましょう。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルはメジャーなAGA治療薬で、世界的に使われています。
大正製薬が販売するリアップの主成分としても有名ですね。
ミノキシジルに発毛効果があることが分かったのは、1979年のこと。その後、1988年にアメリカで厳密な臨床試験を経て有用性が確認され、医薬品としての発毛剤が誕生しました。これまでに、世界90ヵ国以上で承認され使われています。
引用元:大正製薬 ミノキシジルとは
育毛効果を実感しはじめる頃になると、全身の体毛も濃くなりはじめ、腕・すねなどの毛が濃くなってしまうのが副作用のひとつ。
その他、ミノキシジルには血圧を下げる作用もあります。
健康であれば問題ありませんが、低血圧の方が服用すると体調に悪影響を及ぼす可能性があります。
持病をお持ちの方は、くれぐれも主治医とよく相談してから使用するようにしましょう。
プロペシアの副作用
AGA内服薬として知られているプロペシアは、体毛が濃くなる以外にも様々な副作用が報告されています。
- ED(勃起不全)
- 頭痛
- 腹痛・下痢
- 吐き気・消化不良
副作用の現れ方には個人差があるものの、上記の変化を実際に感じている男性は多いと言われています。
髪の毛が増えて若々しさを取り戻せたとしても、勃起不全になってしまったら最悪ですよね。
副作用によって日常生活に大きな悪影響が出てしまう場合は、無理せず早めに医師に現状を相談してみてください。
体毛が濃くなったときの対処法
実際にAGAの治療途中で体毛が濃くなってしまったら、どう対処すればいいのでしょうか?
「抜け毛や薄毛の治療は続けたいけれど、体毛が濃くなるのもイヤだ・・・」
とお悩みの方へ、対処方法をご説明します。
塗布するタイプに変更する
内服薬(飲み薬)でAGA治療をはじめて体毛が濃くなったのなら、外用薬(塗布するタイプ)への変更を検討してみましょう。
内服薬の副作用で体毛が濃くなるのは珍しいことではなく、決して恥ずかしがる必要はありません。
かかりつけの医師に体毛が濃くなって悩んでいると素直に相談し、治療方法を変えられないか打診してみてください。
目立つ体毛を自己処理する
体質や治療経過の都合で内服薬を外用薬に変更できない場合は、目立つ体毛を適切に処理するしかありません。
最近は男性のムダ毛ケアグッズが充実していて、除毛クリームやボディトリマーをAmazonなどで簡単に購入できます。
腕や足など他人から見えやすい部分はこまめに自己処理して、清潔感をキープできるよう努力してみましょう。
ムダ毛を脱毛してしまう
「何度もムダ毛を剃るのは面倒くさい・・・」
「仕事で疲れていて余計な時間をかけたくない・・・」
という方は、思い切って脱毛してしまうことをおすすめします。
メンズ脱毛サロンやクリニックで脱毛を受ければ、毛自体を少なくして自己処理をしなくてもツルツルの状態をキープできますよ。
体毛を安全に処理する主な方法
女性は日ごろからムダ毛ケアをするため慣れていますが、男性の場合、どう処理すればいいのかわからず悩んでしまう方も多いですね。
「脱毛サロンに通うのはさすがに抵抗がある」
「AGA治療で出費がかさんでいるから、なるべくお金をかけたくない」
という方へ、コスパの良いムダ毛処理方法をご紹介します。
体毛を安全に処理する方法4つと、それぞれのメリット・デメリットをチェックしていきましょう。
カミソリ・シェーバー
誰でも簡単にできる体毛処理方法といえば、カミソリやシェーバーで剃ってしまうこと。
カミソリは電池も不要で経済的に使い続けられますが、刃が出ているため皮膚表面を傷つけてしまうことも。
肌が敏感な方やカミソリ負けをしてしまう方は、刃が表面に出ていない電動シェーバーを使うといいでしょう。
最近はメンズ専用のボディトリマーなども販売されているため、気になる方はチェックしてみてください。
ただし、毛量の多い方だと翌日にはポツポツとムダ毛が生えてきて、手触りもジョリジョリしてしまいます。
こまめなケアが苦手な方にはおすすめできません。
除毛クリーム
「カミソリは処理後の手触りがザラザラでイヤだ・・・」
と悩んでいる方には除毛クリームを使ったケアがおすすめ。
除毛クリームは毛のたんぱく質を溶かして除去するもので、カミソリやシェーバーで剃った後のようなチクチク感が残りません。
仕上がりがつるんとしているため、パートナーとのスキンシップに自信が持てると好評。
肌を物理的に傷つけるリスクはないものの、肌質によっては毛を溶かす成分に反応して赤み・ひりひりを感じることも。
初めて除毛クリームを使うときは、いきなり全身に使うのではなく目立たない部位で試しておくといいでしょう。
ブラジリアンワックス
ブラジリアンワックスとは南米を中心に広がっている除毛方法で、粘着質のワックスに毛を絡めて引き抜くものです。
毛を根元から抜き去るため黒いポツポツが残りにくく、仕上がりが美しいと日本でも徐々に人気が高まっています。
つるつるした仕上がりが魅力的ですが、毛を抜くときに強い痛みを感じやすいのがデメリット。
慣れていないと剥がすのがうまくいかず、抜き残しが出ることもあります。
使うのにややコツが必要であるため、初めての方はブラジリアンワックス専門のサロンで基本的な使い方をプロに教えてもらいながら施術を受けるといいでしょう。
都心だと男性専用のブラジリアンワックスのサロンもありますよ。
家庭用脱毛器
家庭用脱毛器とは、光を肌に当てることで毛の再生スピードを遅くするマシンのこと。
代表的なものだとケノンという商品が有名ですね。
永久脱毛効果は期待できませんが、一時的に毛が薄くなり、生えるのが遅くなることから注目を集めています。
カミソリ負けをしてしまう方や、除毛クリームやブラジリアンワックスが苦手な方はぜひチェックしてみてください。
肌へのダメージは比較的少ないものの、機器の値段が3~10万円と初期投資にお金がかかることがデメリット。
使い方を誤ると、火傷するリスクがあることも理解しておきましょう。
根本から処理するならメンズ脱毛
「除毛クリームやワックスは部屋が汚れるからイヤだ」
「多少お金に余裕があるから、体毛をきちんと処理したい」
という方は、メンズ脱毛を真剣に考えてみてください。
AGAと並行して脱毛に通うとなると結構な出費になりますが、ケアが完了すればムダ毛処理に悩まされることはなくなります。
ムダ毛が目立たなくなるだけでなく、自己処理では実現できないツルッツルの仕上がりも期待できますよ。
まずはメンズ脱毛の基礎知識を把握しておきましょう。
光(フラッシュ)脱毛の特徴
メンズエステなどで導入されている光脱毛(フラッシュ脱毛)は、その名前の通り毛に光を当てる施術です。
レーザーと比べて照射時の痛みが少ないため、痛いのが苦手な男性におすすめ。
痛みは少ないものの、サロンに通う回数が多くなってしまうのがデメリット。
体毛の濃さによりますが、一般的に光脱毛はレーザーの2~3倍の回数を受けることになります。
また、光脱毛は医療行為ではないため、サロンや施術者によって技術に差があるのもデメリットといえるでしょう。
医療レーザー脱毛の特徴
美容クリニックや皮膚科などで受けられるレーザー脱毛は、医師の診断が必須。
光脱毛と比べてパワーが強く、通う回数は少なくて済みますが相応の痛みを伴います。
ヒゲやアンダーヘアはとくに痛みを感じやすい部位ですが、クリニックでは麻酔の使用が可能。
別途費用はかかるものの、痛いのが苦手な男性は積極的に麻酔を使用することをおすすめします。
それでも痛みに耐えられない人は、ある程度ムダ毛が薄くなるまで痛みの少ない光脱毛を受けて、仕上げとしてレーザー脱毛に切り替えるのもひとつ。
腕や太ももは痛みを感じづらいので、部位によってサロンとクリニックを使い分けるのもいいですね。
AGA治療中は適切にムダ毛処理を
抜け毛や薄毛の治療薬を服用していると、体質によっては体毛が濃くなってしまうことがあります。
AGA治療中に体毛が濃くなる副作用は決して珍しいことではないため、ひとりで悩まず、まずはクリニックの医師に相談してみましょう。
「すぐにでもムダ毛を処理したい!」
と思うなら、カミソリやブラジリアンワックスなど、肌質や理想の仕上がりに合わせて処理方法を考えてみてください。
根本からムダ毛を処理したいなら、光脱毛やレーザー脱毛も検討してみてくださいね。
AGA治療中は適切にムダ毛を処理して、理想の見た目を手に入れましょう。